会長挨拶


この度、「日本ペインクリニック学会第1回東京・南関東支部学術集会」の会長を諸先輩方から拝命しました。この大役が務まるどうか、また、新型コロナウィルスの終焉が見えないまま、無事に会が運営できるのかどうか心配していました。しかし皆様のご協力により無事に開催する運びとなりました。

東京・南関東疼痛懇話会は、日本ペインクリニック学会後援の地方会として開催されていましたが、今回から日本ペインクリニック学会共催の支部会として開催となります。

この1年、自分自身の異動もあり、湘南藤沢徳洲会病院でのペインクリニックを立て直す作業に追われていました。痛みセンターとして、神経ブロック治療、薬物治療、インターベンショナル治療などの整備・拡充に邁進しています。このように、したいこと・好きなことをできているのも、当病院の院長をはじめ、看護師や理学療法士、事務の方々など、様々なスタッフの皆さんのご協力・ご支援のもとに実現できているのだと考えています。

そこで今回のテーマは『和衷協同』とさせていただきました。
痛みを和らげるためには、ペインクリニックだけでは不十分で、他科の先生方や理学療法士、臨床心理士、看護師などのコメディカルの皆さんの協力が必要です。皆で患者さんの痛みを和らげるために心を合わせ、互いに協力することが大切と考えています。

今回のプログラムは、「市民公開講座』を 痛みのリハビリテーションを行っている江原 弘之 先生(西鶴間メディカルクリニック)、「教育講演」を 筋膜研究の第一人者である 田口 徹 先生(新潟医療福祉大学 リハビリテーション部 理学療法学科教授)、「特別講演」を 整形外科領域でのわかりやすい漢方治療を行っている 冨澤 英明 先生(東京鎌田病院)にお願いをしています。また、ハンズオンセミナーは、筋膜リリースの第一人者である 木村 裕明 先生(木村ペインクリニック院長)にお願いをしております。理学療法・筋膜・漢方とこれまでの地方会とは少し趣が違いますが、皆さまの日常診療の一助になると考えています。


2020年9月吉日

日本ペインクリニック学会
第1回 関東・南関東支部学術集会
会長  木村 信康
湘南藤沢徳洲会病院 痛みセンター